あなたの家の近くに、落し穴があるかも⁉

2022年04月01日

「眠る亜炭坑、進まぬ調査」「地震で陥没リスクも費用等で壁」の見出しで

中日新聞が、亜炭の廃坑が地震で崩落する危険性が高いと指摘していました。

 

記事によれば、岐阜御嵩町の民家で、音もせずに軒下に直径数十㎝ 深さ1mの

穴を見つけ、亜炭坑の影響であると町から説明を受け驚いたとのこと。

 町では広範囲に渡りこの亜炭鉱跡が偏在しており、ハザードマップ等により

注意喚起するとともに、空洞を埋める工事に着手しています。

 

名古屋市東部でも各地に亜炭坑跡の危険性が指摘されています。

 春日井市では昨年4月に高蔵寺町の高層マンション計画を巡り予定地の地下に

亜炭坑の空間が見つかり、周辺住民との間でトラブルを引き起こしていました。

又、市内の各所で陥没した土地の復旧工事が進められているのが現実です。

 

 日進市の竹の山南部土地区画整理地では、指摘されていたにもかかわらず、

亜炭坑の調査をしないで区画整理、宅地造成したことが、問題視されていました。

 

 長久手中央土地区画整理地では、現地下に亜炭坑跡があり、大型商業施設の

建設時に亜炭坑空洞への充填工事を実施をした上で建築していました。

 

 私どもの地元天白区に隣接の東郷町の宅地を40数年前に仲介取引の折に

周辺の方から、亜炭坑の存在を聞かされ、亜炭採掘事業で財を成した方から

話を聞くことができましたが、地図を広げながら、当時の状況を確認したが

図面も保存しておらず、概ねの場所しか分からないとのことでした。

 

 それにしても、最近になって、東京の環状道路工事での地表陥没事故や

リニア中央新幹線のトンネル工事による被害も懸念されています。

それと同時に、首都直下型地震、東南海地震発生の可能性もあることから

地震発生による亜炭坑崩落の危険性を専門家が警鐘を鳴らしています。

 

 一部の自治体では亜炭坑の坑道調査を進めていますが、大半の自治体は

調査費用かかる上に、調査の結果亜炭坑の廃坑上にある該当の土地価格に

大きく影響を与えることから、「住民の理解が・・・」との理由から

積極的調査する話に進まないのが現実のようです。

・・・行政はどこを向いて仕事を進めているのでしょうか?

 

👉亜炭とは

  石炭よりも熱量が少なく、家庭用燃料としてストーブや風呂などに

  使われた。1900年代初頭から60年代頃まで、東海地方や東北地方で

  採掘。昭和20年終戦直後は燃料不足で生産量が一気に増えました。

 

  因みに、東日本大震災では、発生から1年程で、岩手県で127か所、

  宮城県で114か所、福島県で75か所の陥没事故が起きています。

   東海地方でも今後大きな地震が想定されているので、どこにあるか

  亜炭坑跡の調査をして、広く知られるべきなんですが!・・・