東京都の太陽光発電設置義務化の可否は?

2022年06月10日

小池知事が、太陽光パネル設置の必要性を力説し、新築建物に太陽光パネルの設置を義務づける方針

を発表し、年度内にも関連法令を改正すると発している事に賛否両論、大きく意見が割れています。

 

そもそも、設置義務は建築主ではなく、住宅メーカなどの施工業者側に課すとしており、建売住宅や

注文住宅を問わず、大規模なマンションなども義務の対象としています。しかも、取り組が不十分な

事業者には、指導監督や事業者名の公表などペナルティーも検討しているという厳しいものです。

 

ただ零細の工務店に配慮し、義務化の対象は、年間の施工や供給実績が、述べ床面積2万㎡以上の

事業者に限る。又建築主がパネル設置を拒否するケースも想定し、義務として施工業者側に課すのは

年間に手掛ける総戸数の85%以上えお目安とする!としています。

 

私は、この基本理念には賛同しますが、これまで新築住宅の建築や、自社の分譲住宅、注文住宅にも

オール電化と合わせての太陽光発電パネルの設置をしてきた経験上から、狭小住宅が数多く建てられ

ている東京都での義務化には反対意見です。

 

郊外で敷地が50坪以上確保でき、家屋の屋根形状や方位などから、効率的に発電可能なパネル設置

が可能であれば良いのですが、東京都のように地価は高く敷地面積も、家屋の面積も狭く、ひいては

屋根面積も限られることから、この条例改正が可決されれば、発電効率などお構いなく取り敢えず

パネルを設置すれば良いとして、結果的に新築工事費用は高くなり、施主の負担が増すばかりです。

 

この改正案はこれから都がパブリックコメントなどを経て年度内に関係条例を改正する!としており、

まだまだ紆余曲折が・・・はてさてどうなるのか?