愛知県の外国人観光客は、戻るのか?否か?

2023年07月02日

観光庁の発表によると、インバウンド客の宿泊者数は、全国で755万人と、コロナ禍前の19年3月の

”約8割”の水準に回復していますが、東海3県は”約4割”程度と、回復のスピードは鈍っています。

 

因みに、中部国際空港の国内線も6月1日時点で週156往復で、19年同月の4割にも届かない状況で

その要因は、コロナ禍前は、中国人客への依存度が高かったのが主因ではないかと指摘されています。

確かに、名古屋城や熱田神宮、岡崎城などでは、中国人の団体観光客と度々遭遇しました。

 

そこで、観光行政を担う中部運輸局や中部空港会社などは、欧米向けの観光振興に力を入れるなど、

挽回を急ぎ、又、欧米を含む世界の観光客に受け入れられる高級ホテルの開業や建設が続々と進んで

いますが、そもそも外国人観光客が求める観光資源は?・・・・

 

コロナ禍前は、関西から関東へ、関東から関西へとバスを連ねた中国人団体観光客が、立ち寄り処

として、愛知、名古屋で宿泊食事の途中にこの地の観光地へ足を運んでいたのではないでしょうか?

観光庁発表の全国が8割回復に比べ、この地の4割回復!!が物語ることはやはり、観光資源が!

 

外国人観光客が、日本で訪れてみたい都道府県間ランキングや、外国人観光客に人気の観光スポット

のランキングでも、東海3県は全くの欄外であるのが実態です。

 名古屋の観光名所は?と問われると、三種の神器の草薙剣の「熱田神宮」か、「名古屋城」か?

その名古屋城も耐震強度不足により内部は見られず、木造復元による建て替えも、石垣復元の他、

バリアフリー化によるエレベーター設置の可否に関して議論が紛糾しており、結論はまだまだ先で

「木造復元の名古屋城」は何時になるのやら!・・・そんな状況ですから。

 

でも、待った、名古屋を含む愛知県は「製造業の中心地」や「ものづくり王国」ともいわれ、この

エリアを拠点とする中小零細企業、世界的な大企業の多くが「良質なものづくり」を大切にしており

1977年以来、愛知県は40年以上日本一の製造品出荷額を誇っています。愛知のものづくりは400年

以上前から陶器産業や織物産業など伝統的な製造業により、日本の発展に大きく寄与してきました。

 この、「世界に誇る愛知のものづくり」を観光資源にする術を探すべき時ではないか!・・・

と提案します。・・・如何でしょうか?